アーミッシュ

金曜日は、ホルモン剤を使ってない牛乳を買いに行く日。そこは金、土曜日しか空いてない市場なのだ。その牛乳はスーパーの牛乳と比べると腐るのが早い。ってことはそれだけ不純物が入ってない、体に良いって事なんだろう。

田舎に引越して唯一良いことは、その市場に行けることかな。

その市場では、アーミッシュという伝統的な暮らしをしている人達の店が多くある。青果店、肉屋、レストラン、パン、デザート店、チップなどのスナック店、ナッツ店。

アーミッシュの女性の服装は、「大草原の小さな家」みたいなワンピースに頭にはボンネットみたいな白いメッシュの帽子を被っている。靴は普通のナイキとかのスニーカーだけど。

女性の髪型はロングで両脇をツイストして後ろに流し、それをまとめてお団子にしている。ショートカットの人はいない。ブラウンの人もいるがブロンドの人の割合が多い。小さい女の子も同じ服装と髪型。

男性は、黒のズボンにブルーのシャツで、成人なのか既婚だからなのか長い髭を生やしている。小さい男の子は、みんなマッシュルームカットだった。

初めて見た時、それって制服でしょ？実はその服装を売りにして、普段はジーンズとか履いているんじゃないの？と疑っていたけど、本当に普段からもその服装なのだ。女性はノーメイクで普通に愛想がいい。

普通に愛想がいいと言うのも、たまにアメリカ人の若い女性のレジや販売で全人類を敵に回したような、無表情、愛想無しの人がいるから。なのでアーミッシュの若い女性の普通の態度がホッと心暖まる気がする。

私はいつもそこでアーミッシュのデザートを買っている。昔ながらのレシピで作ってます、って感じの素朴な味が美味しい。日本の甘さと比べれば甘いけど、他のアメリカの店で売っているのに比べれば甘さ控えめなのがいい。

そこの店のデザートは一通り全部、買って食べた。パイ、クッキー、パウンドケーキ、林檎を丸ごとパイシートで包んだアップルダンプリンとソース、タピオカプティング、ライスプティング、スッティッキーバン等など。今時のチーズケーキとかティラミスなどのケーキは置いてない。

日曜日に義理姉の家でディナーに呼ばれたので、デザートにピーカンパイを買った。義理姉夫婦が好きと言うことで。今から食べるのが楽しみ。

その後、アーミッシュでブラウンエッグを一ダース買った。私は卵大好きなので、ここか、スーパーのオーガニックしか買わない。

夫が「家でレイコが食べるデザートは買わなくていいの？アーミッシュとは別に、ギリシャフードの店でデザート買いなよ」と勧めてくれる。でもね、日曜日にピーカンパイを食べるからいいの。そりゃ太らなければ買いたいけどさ。まるで悪魔のささやき。

★追伸★

ハリソン・フォード主演の「刑事ジョン・ブック 目撃者」は、アーミッシュが舞台になってます。ウチはそこの近所じゃないです。そこまで田舎じゃない・・・って田舎同士で張り合ってもしょうがないか。