夕方、確定申告の手続きをして貰う為に、税理士の事務所に夫婦で行く。以前、住んでいた近所なので、車で一時間くらいかかる。行きは私が運転し、飛ばしている集団車とくっ付いて走っていたら45分で着いた。何時間も家を空けるので犬も一緒に連れて行った。

犬を仕事から帰宅した義理母の家に預ける。義理母は突然の私達の訪問に驚いていたけど嬉しそうだった。夫にあらかじめ、「税理士の事務所から戻ったらあなたのお母さんと一緒に夕飯を食べよう。だから誘いなね。」と言ってあるのに、「夕飯どうするの?」「何時に食べるの?」とぐたぐた聞く。聞き方がいやらしい。私が「今日は私達がご馳走するので一緒に食べましょう」と言ったら喜んでいた。

で、毎度ながら持ち家無し、子供無しの夫婦なんて税金の戻りなんて雀の涙ほどだった。逆の義理姉夫婦は驚くほど戻りが沢山ある。私達って社会的に一番損な立場なんだろう。

戻ってから近所のファミレスみたいなレストランで義理母と食事をする。先日、義理姉家族と行った新しいイタリアンレストランの話しになった。そこは地下にバーがあり、専属の歌手がいて踊れるようになっている。ダンス好きな義理母に「お友達と行かれたらどうですか?」と聞いたら、「ちょっと覗いたけどカップルばかりだから行かない」と言われた。あぁーアメリカなんだねぇ。

義理母宅に戻ってから、いつも見ている「アメリカンアイドル」を録画して来なかったので、義理母も付き合わせて一緒に観る。皆でテレビの感想を言いながら観るのが義理母は楽しそうだった。

義理母からも先日のデートの話しを報告された。義理母が「いい出会いがあれば嬉しいけど、もう男の人はいいかなぁ。デートしても皆すぐ二度目でセックスを求めてくるし。そうゆうの嫌なのよ」と語る。私が「性格じゃなくて、彼らはあなたの体が欲しい訳ですね」とフォローのつもりで言ったら、義理母が自分の太った体を見て「そう欲しいみたいなの」と大笑いしていた。

義理母は仲良しの女友達が何人かいていつも一緒に出かけている。私が「友達と週に何回くらい会っているんですか?」と聞くと、「週に一回か二回。電話はもっと多い」と教えてくれた。

私が「まるでドラマの”sex and city”みたいじゃないですか。テレビを見ている殆どの人がそうゆう関係に憧れているんですよ」と言うと、義理母が「私は良い友達に恵まれ、子供達は問題無く育って幸せだと思う」と言った。義理母の友達の息子は借金問題で三十代で今だに母親の脛をかじっているらしい。

義理母はこれで充分幸せではないだろうか。しかし、アメリカのカップル同士で行動する社会が、独身でいることを寂しく思わせているのではないのか。日本の私の母や母の友達は結婚していても一人身でも、女同士で大いに楽しんでいる。男性が一緒じゃないことに負い目なんて全く感じていないだろう。

義理母に好きな人と出会う可能性を諦めろと言うのではなく、”独身だから男性を見つけなくちゃね”と言うプレッシャーから義理母を解放させてあげたい気持ちになった。(何様?)

私が日本の母や母の友達の例を上げながら、アメリカのカップル社会なんて気にしないで、素晴らしい友達と楽しんで下さいと励ましの意味を込めて大いに語った。

義理母はコメント無しだった。また聞いてないか、解った振りしているなと気付いて、語った事に疲れを覚えた。確認を込めて夫にも私が言ったこと解った?って聞いたら「解った」って言ってたんだけどな。相変わらず聞き上手じゃないのね。

でも出会いなんて縁なんだよねぇ。年を取っても背中を押されるように男探しの旅が続くのって辛いものがあるよ。

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唯

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