鬼婆

2005年4月7日 映画
1964年 
出演: 乙羽信子, 吉村実子
監督: 新藤兼人

★★★★☆

本や映画の感想を述べるのが苦手です。なので五つ星で表してみました。

戦国時代に戦(いくさ)に出た長男を待つ姑と嫁が、協力して生活しているが、そこに戦から戻った長男の友人が来て生活が変わり始める。

生きる為の生活が、人を野性的にして驚く。行儀良くとか自分を飾ることは無い。一昔前の日本映画っていいなぁと思った。言葉だけじゃ無く、映像を見て心の揺れを感じ取る。この映画は裸や性も出てくるのだが、全然みだらな感じが無い。

姑と嫁が暑い夏の夜に上半身裸で寝ている姿。演技以上に女優達の乳房が女性の体を語っている。

三十代の私も胸の張りが20代と違うのは分っている。だから、若い女優の体と比較される姑の乙羽信子は偉いなと思ったり。乙羽さんも締まった美しい体をしているのだが、20代の体と比べると違いが出る。この体の違いもストーリーと結びついている。

嫁の吉村実子の力強い目、ネットで検索して現在の姿を見たら老けている訳で・・・あの強烈な若さは眩しい。

アマゾンだと和製ホラーとなっているが、ホラーでは無い。

私が十年前に見たら、ストーリーも平坦で物足りなく思った映画だろう。星は二つか三つかもしれない。しかし、現在の三十代の私が見るとすごく心に響いた。嫁と姑の設定というのが珍しく、また良い。

そういえば、渡米当時、夫の仕事の関係で私だけ先に着いた。しばらくは、姑と私の二人暮らしで上手く行っていた。そんな事を思い出したり。しかしその後、夫が来てからは姑との関係が壊れ始めたのだが。

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唯

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