火事になると

2005年6月7日 日常
朝の6時頃、外が消防車のサイレンで騒がしく目が覚める。どうやら前のアパートが火事らしい。私達が住んでいるアパートでなければ他人ごと。窓の外を確かめることも無く寝続ける。

外から、消防隊が「火事ですので、外に避難して下さい」と拡声器で何度もアパートの住人に呼びかけている。

本当の火事だとああやってマイクを使って呼びかけるんだぁ。ここのアパートの住人は普段、誤報で練習を積んでいるから大丈夫だよ。などとぼんやり考える。

ちょっと心配になって、「ねぇ、火事を見ないの?」と夫に見させに行かせようとしたら、夫は「眠いから見ない」だって。野次馬の夫でも、疲れていると起きようともしない。

8時に朝の犬の散歩に出たら、まだ住人が外で避難状態になっていて、消防車は撤収の準備に入っていた。アパートに取り残された犬がベランダから吠えていた。その犬は、普段は大人しくて吠えないのに。住人も犬も、2時間もお気の毒に、でももう終わって良かったねと思った。

がしかし、後から夫がそのアパートに住んでいる友達から聞いた話だと、結局、安全のために正午まで家に戻ることが出来ず、他のアパートのソーシャルルームで全員待機していたとのこと。

それも、殆どの人が寝起きの姿で財布も持た無い状態で、身動きが出来ず待機場所で待つしかなかったらしい。思ってた以上に大変なことになっていた。

火元は、壁にある電気のスイッチから突然に出火したらしい。火はその家と、その家の上の部屋だけで済んだ。リフォームの繰り返しで一見キレイに見えても、アパートの中身は古いままなんだ。恐ろしい。

その友達が教えてくれたのが、同じ階に難聴の老人が住んでいて、避難する時に友達がドアを叩いて何度も知らせようとしたけど、通じる訳も無く・・・。

外に出てから、消防隊に老人のことを伝えたら、消防隊は出動する時に一緒にそこに住んでいる体が不自由な人のリストをコンピューターからプリントアウトして持っていたとの事だ。

このようなシステムがあるなんて知らなかった。あると安心だと思った。あと、普段の近所付き合いも大切だなとも。

アパートで火事になったら、何時また部屋に戻られるか分らないので、犬と財布と着替えられるなら着替えた方が良さそうだ。

夫が火事のことを夫の姉に電話で話したら「良かった。もうすぐあなた達がそのアパートから引っ越すから!」と少し怒っていたらしい。些細なことだけど、お姉さんが私達の為に怒って可愛い、いい人だなぁって思った。

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唯

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