家族サービス

2004年2月19日 日常
夕方、空腹の腹部がスッキリして少年のようだった。これで食べ物が入いると腹が出るんだけどね。腹がスッキリで気分が良かったので張りきってみた。

ヴィクトリアシークレットの黒のガーターとストッキングそしてレースのスォングに、黒のシースルーのワンピースはノーブラの上に羽織る。そしてディオールのダイア風のガラスが散りばめられたヒールを履くと身長170cmになった。メイクはアメリカン風にアイラインをばっちり入れて、口紅もこれまた一回り大きく塗る。

怪しいアジア系のストリップ嬢の出来上がり。何やってんだ自分。
夫が学校の課題でコンピューターを一日中使っているので、何となく暇になった。使えないとなると、普段コンピューター生活にどっぷりと使っていることに気づく。

暇なので、二年前に買った「Memoirs of a Geisha」の続きでも読むか。この表紙の芸者、ブスなんだよねぇ。外国人から見ればキレイなのかな。日本が舞台だから英語でも読みやすいかと思ったけど、小説に出てくる単語は解らないのが多過ぎ。一々解らないのを電子辞書で調べて読まないと気が済まないから、全然進まない。

今のところのストーリーは、貧しい漁村出身の姉妹が京都に売りに出されて離れ離れになる。まだ子供の美しい妹は芸者の置き屋で修行をしているのだが、十代半ばのそこそこの姉はどこにいるか分からない。だいたい日本人ならこの姉がどうなるか検討が着くだろう。読み進むと、やっぱり姉は遊郭に流されていた。ここまで読んだら、どっと疲れた。

レイコ「あーー英語の本を読むの疲れたーー!もう読まない!」

夫「これを言うと君が怒るかも知れないけど・・・」

レイコ「なに?」

夫「まずは小学生が読む本から始めた方がいいんじゃない?」

レイコ「うーん、やっぱり?私もそう思ったこともあったのよ。クリスマスに姪にあげたマドンナの本を読んだ時、すごく読み易かったら」

なので小学生の本から始めることになりました。


しばらくしてから、新しいプリンターをコンピューターに繋げる。付属のソフトが上手くセットアップ出来ない。これじゃ印刷できないよ。絶対、コンピューターに詳しい人なら、一目見て簡単に解決できると思う。つーっか、何で英語のマニュアル見て私が悪戦苦闘しなくちゃならないんだ。英語が母国語の夫がやれば簡単に済んだのかもしれないのに。そう思うと、イライラして爆発する。きぃーー!!

夫に「そうゆうことで簡単に怒んないでよ」と言われて、またムカっ。「あなたがやってよね!もう私は関係ないから!」と吐き捨てる。どうせ、プリンター使うの夫だし。

不器用な夫に代って、いつも私がテレビやステレオなど電気関係を繋げる担当になっている。私だって特に得意って訳じゃないのに。

自分がすっごく頭が悪い気がして落ち込む。って言うか、私は文化も教育も無い所で育った訳じゃ無い。きちんと大人のレベルで本や新聞だって読める、「日本語」でね。

だったらもっと英語の勉強しろなんだけど、私は今すぐ読みたいの。今すぐ、大人の私で読みたいの。

文法のテキストを広げるより、小学生の本だけど物語の方がテキストより数倍面白いのは確実だろう。年齢問わず、本にはドラマがある。ドラマを求めていざ語学の道へ・・・。
夜、テレビで「マディソン群の橋」を途中から見る。この映画を見た当時は結婚前の夫とのデートだった。その時は私の未来か?と思ったものだ。今夜も同じ場面で涙する。

先日もドラマ「Sex and City」で、主人公が恋人と一緒にNYからフランスへ旅立ったけど、言葉の違いや友達もいない情況で幸せそうではなかった。

その映画とドラマに共通するのが、人生の変化を求めて異国に飛び込んだけど、思ったほど良くも無かったと言うことだろうか。連日、同じテーマのストーリーを見ると、ちょと感傷的になる。

が、しかし私の人生は、映画やドラマのようにドラマチックな展開にはならないのが違うところ。ただ坦々と己の人生を生きるしかないのだ。私も夫に人生を賭けて一緒にアメリカに来たようなものだが、今更ながら私は世間知らずのお嬢さんだったと気づく。

「一つの場所から他の場所へ移ってみたところで、自分から抜け出せるのもではない」とヘミングウェイの言葉を思い出したりするが、これもツボに嵌まる台詞だ。悟りと言うか自分を落ち着かせる時にこの台詞が思い浮かぶ。

夢見る夢子になってシュミレーション。

もし「マディソン群の橋」みたいな情況、子供もある程度大きくなって夫婦仲も落ち着いた時に、夫の不在時に旅人と恋に落ちる。私だったら、一緒に行くかもしれない。渡米時に一度人生がリセットされたから、二度目もありかなって思う。今の私って刺激を求めているのかなぁ。

実際は、数日間の恋で人生を賭けるほど私はギャンブラーじゃないからなぁ・・・どうなんだろう。悩んだ末にメル友?(おまえは高校生か!)
以前、日本語を教えていた中学生のマリちゃん(マリア)と、今一番メールのやり取りをしている。もしかして、これってメル友?

マリちゃんは早く高校生になりたいんだって。高校生になったら、コミュニティーカレッジの日本語クラス(16歳以上から)が受講できるからだそうだ。あと高校でスパニッシュのライティングのクラスを取って、バイリンガルであるスパニッシュをもっと強化してと、学ぶことに意欲的だ。

私が中学生の頃と全然違う。マリちゃんは知的少女そのものだ。他人事ながら、将来が楽しみな娘さんだのぉ。

年を取るごとに人生の選択肢が広がる嬉しさ、楽しみ、そうゆう時もあったなぁとマリちゃんを見て懐かしく思う。全て手に入れた大人の私は余り活かしていないよなぁと我が身を振り返ったり。

最近、頻繁にメールで日本語の質問をされるが、込み入った内容でメールで教えるのも大変になってきている。っていうか、面倒臭くなってきている。それって、自分の利益に結びつかない事だからか?嫌だね大人は。でも、マリちゃんは学ぼうとやる気が見えるので、きちんと答えて私なりに応援はしている。もう少し大きくなれば自分でも勉強できるようになるだろうし。

一人で勉強をするには、日本語って難しいと思う。マリちゃんはまだ「私はパンを食べます。」の三語文レベルだが、文法を習うならこれでいいが、この文章はマリちゃんの好きな「セーラームーン」には絶対出てこないだろう。マリちゃんは英語のサブタイトルの日本のアニメのビデオを持っている。だからか日本語の発音が上手い。

きっとアニメなら「パンを食べるのー」とかになっていると思う。日本語の文章のアレンジは幅が広すぎる。女性言葉、男性言葉、丁寧語、友達言葉、とか色々あるし。「パンを食べるっちゃ♪」、「パンを食べるでちゅ」とアニメのキャラ語もある。(関係ないか)話し言葉だと、主語が省略されている場合が多い。

今は「です。ます。」の文章でいいけど、近い将来、日本語を学ぶ上で上記の問題に突き当たるだろう。例えば「お元気ですか?」と質問したら、「元気です。あなたは?」なんて誰も答えない。大抵は「まぁーまぁーだね」とか「なぁーんかかったりぃー」など、十人十色の返事が返ってくるはずだ。学ぶ文章と、日本人の会話のギャップにストレスを感じるかもしれない。

取りあえず、丁寧語をマスターすれば、一昔前のマルシアみたいに下品な発言をしても丸く納まるキャラになれるだろう。そして丁寧語を話せれば、どこでも可愛がって貰えるはずだ。

花を飾りましょ

2004年2月10日 日常
毎日、朝一番に体重計に乗る。今朝は50キロだった。裸になった時点で、太ったって分かった。腹の出具合が違う。食べる量が増えると結果がてき面に出る。予想はしていたが、50に戻るとは思わなかった。これから気を付けようと心に誓う。

昨日、買ったティラミスは、普通のショートケーキサイズに切って食べたら、途中から胃がもたれて、甘くて飽きてきた。このティラミスは最初の三口まで美味しく食べられるのが限界だった。一度に三口以上は食べない方がいいようだ。太らないから良いけどさ。ってことは、食べ終わるのはいつになる事やら。

青果店に行くともうすぐバレンタインデーなので普段以上に生花が置いてあって、花の回りは人で賑わっていた。私も久しぶりに生花を買う。菊が入っている束もあったけど、やっぱり菊って献花のイメージだから、それは避けた。男性の客にこの花は何と聞かれたのは、カーネーションだった。知らない人もいるんだね。

一つの花瓶に納まらなかったので、二つに分けてダイニングテーブルとPCがある机に春色の花を飾る。おぉ、いいねぇ。

毎回、生花を買うのは無理だけど、これからイベントごとに生花を買おうかな。家に花があるのって雰囲気が明るくなってすっごくいい!

強くなりたい

2004年2月2日 日常
他人の些細な一言で傷ついている自分がいる。そして傷つきが怒りになり、また傷つきに戻る。「喧嘩売ってんの?」と思えるけど、相手は何とも思ってないで発言しているようだ。

夫に対しては「嫁いびりの姑」のように因縁を付けては困らせている。しかし、トータル的には他の人に対しては至って平和主義なのだ。因って、あの義理母相手に上手くやっていけているんだと思う。

アメリカの職場でムカついた数々の出来事には、それなりに応戦はしてきた。平和主義ながらも、自分を守るべき時には戦う。

上手くやって行けているのは大人の私で、簡単に傷ついているのは大人になりきれていない私なんだろう。右から左に流せる強い心の持ち主になりたい。

婆さんになる頃には、人生の酸いも甘いも噛み分け、悟りを開いているのだろうか。もしくは、相手に慈悲を与えることで、自分を「傷つき」が届かない高いところに非難させるべきなのか。

両者ともすぐには成れそうもないし。どちっちもなんだか・・・。

私は今すぐ強くなりたい!
それはゆっくりと始まった。私は近寄ることも止めることも出来ず、ただ無力で眺めるしかなかった。

バスルームの便器から水が洪水。

きゃーー。こんなの初めてでオロオロするばかり。水がどんどん押し寄せてくる。このままだとバスルームの外のカーペットに染み込んじゃうよ。やばい、やばい、やばいっす。でもどうしたらいいか分からない。

慌ててバイト中の夫に急いで電話をかける。早く話したいのに電話は機械の応対で、営業時間からカスタマーサービス、最後に御用の方は#0を押して下さい・・・って長いんだよ。

タンクの水が無くなったら無事に止まった。夫にも電話が繋がり、無事を伝える。洪水はギリギリ、バスルームの内側で止まった。ほっ。

あーやれやれ。私が異常に焦っていたので、犬のカスターは私の側に来てじーと見つめている。犬にもただならぬ様子が伝わったのだろう。セーター、ジーンズを脱いで下着姿とスニーカーになって掃除を始めた。汚い・・・。

私が黙々と掃除を始めたら、犬も安心してお気に入りの場所に戻っていった。

最後に、漂白液で消毒し、更にアルコールで消毒。強烈な臭いで、頭クラクラ。取りあえずこれで気が済んだし、洪水前よりキレイになった。

その時、なぜか「金八先生」の話しを思い出す。金八先生と男子達が男子トイレの詰まりを直し、最後床をぴかぴかに磨いて、みんなで「きれいだぁ」と寝そべる、あのシーンが蘇る。「金八先生」について普段、考えないのに、急に思い出すなんて、人間の記憶って面白い。

へとへとに疲れた。

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唯

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