義理姉が面白い日本のTV番組を見て、久しぶりに大笑いしたと言ってたのが、「風雲たけし城」だった。

もういつか分からない多分私が中学生の頃にあったような。なんで今更って感じ。それにしても皆、若い。そのまんま東は髪がふさふさでカーリーヘアーだ。

一般参加者の「鈴木あい、大阪」が「ケリー・スミス ケンタッキー」と紹介され、声も吹き替えになっている。参加者がゲームでふんばっている声とかが元より大袈裟に「アン、アァン」と吹き替えされ、
夫が喘ぎ声にみたいだと言ってた。

参加者の髪型や服装が昔で、時代を感じさせる。
いやぁ懐かしい・・・けど、もう一度見たいって思わないかな。

義理姉の家に独立記念日の夕食に呼ばれて行った。先週、義理姉のダンナさんの誕生日で食事に呼ばれたばかりなのに。毎週末、ご馳走を作って義理姉は偉いと感心する。

義理姉はいつもデザートまで全て用意してあるので、私達はいつもお酒を持って行く。先週はワイン。今週はワインクーラーとビール。

義理姉の息子（4歳）が、人が沢山来て来て興奮して騒いでいた。

義理姉が
「そんなに騒いで落着かないと後でスパンクよ！」
と真顔で息子に注意したら、

息子が
「マミーの絵を書いてあげるね」

とカワイイ声で言うではないか。

思わず義理姉もとろけてしまう。やるな四歳児。

義理父と奥さん達は、ワインを三本持ってきた。でも帰りに飲まなかった分を持って帰っていた。セコっ。今、飲めなくても後で義理姉夫婦で飲んで貰えばいいじゃん。こんなに準備を全部してくれたんだからさ。

祖母が亡くなったと実家から電話があった。93歳、この十五年は施設で寝たきりだった。実家の姉によると、祖母の長くまとめられた髪は世話がし易いようにショートカットにされていた。そうゆう話しを聞くと、私は祖母の最後の姿を見なくて良かったと思う。私の中の祖母はまとめ髪に和服姿のおばあちゃんだから。こうやって海外に住んでいると人の死に目に会えないのが寂しい。

施設に入った祖母を長男のお嫁さんが、長男が亡くなった後でも世話をし続けてくれたことが、なんて有り難いことなんだろうと思う。姑の苦労を知らない母はそのことについて特に感謝の気持ちは無いみたいだ。お香典をたっぷりはずめばいいってもんじゃないよな。

祖母の死を思うと私は悲しさより虚しさで一杯だ。人生って最後はなんて解らないものなんだろう。昔ながらの健康な食事と達者で働き者の祖母さえ痴呆症になってしまうのだから。

私の人生最後はアメリカなんだろうな。なぁんか嫌だなぁとぼんやり思う。

夫が、「おばあちゃんは亡くなったら何処へ行くと思う？」と私に質問してきた。

私は「お墓」と答えた。

夫「違うよ、天国だよ」

嗚呼〜。そうゆう場所もあったのね。

久しぶりに実家の姉と電話で話す。最近の姉の恋愛模様を根掘り葉掘り聞いてみる。今は付き合っている人はいない。でも去年の年末に友達の紹介で知り合った男性がいて、何回か会った後お互い仕事が忙しくてそのままフェイドアウトしてしまったらしい。

私が「その人、変な人だったの？」

姉「う〜ん、結構気に入ってたんだよね」

私「・・・そうなんだぁ。きっとご縁が無かったのかな」

気に入ってたなら何で自分からアタックしないのかな。私なら相手が嫌な思いをしていないなら、自分からセッティングしてガンガンにアタックするのにと思ってしまう。

姉の話しの雰囲気からして、すごく残念と言うのは無いけど、「今から電話しても遅くないかなぁ」なんて未練も見せている。

私が感じたのは恋愛に対しての勢いが昔に比べて無くなっている。相手に押し切られるのを待っているのか？ でもその肝心の相手も勢いが無いと来ている。

以前、会社の元同僚の男性（30前半）と話した時も、仕事が忙しいから自分からアタックする気力がない、でも相手がデートのセッティングをしてくれるなら会ってもいいなんて言っていた。

三十代、それなりに大人で恋愛に対してガツガツしてないけど、もうちょっと元気が欲しいと思う。

夫がバイトから帰ってきて、職場ですごくムカツクことがあって少し怒りが収まらない様子。

職場で液体が入っている箱を男性従業員（40代）が落して、中から液体が流れ出た。そうゆう事は良くあることで誰も気にしない。

でも、その男性はいつまで経っても掃除をする様子が無いから、夫が「そろそろキレイにした方がいいんじゃないか」と言ったら、相手が怒り始めたらしい。相手の言い分は「掃除するけど、オマエが見つけたならお前が掃除しろ」と責任転換してきた。

はぁ〜。アメリカ人らしいなっと思った。自分のことを棚に上げてすぐに人のせいにする。そして自分を正当化しようとする。だから、アメリカ人と働きたくないんだよね、と私は心の中でつぶやく。

（＊ちゃんと良いアメリカ人も沢山います。でもこうゆう話しを聞くと自分のことのようにストレスを感じる。）

でも夫は低い時給でこんな奴の為に怒る必要も無いと思いその場で気持ちを静めたらしい。そして後から上司に報告し、同僚にも話したら、その男性は皆とそうやって毎回トラブルを起こしていると教えてくれた。

私が「その人いい歳して子供みたいだね。アンガーマネージメントのセラピーを受けた方がいいんじゃない？」と夫に言ったら、「そうだね。・・・・でも怒るかもしれないけどレイコも必要だと思うよ（ぼっそ）」

そう言えばこの前、歯磨きしている時に夫が話し掛けてきて、私が泡泡の口で話したら夫が何度も同じ事を言うから、私がその泡をすぐ横のテーブルの上にぶちまけ、もう一度言い直した。そして「貴方の為に英語で話しているんだから何度も同じ事言わすんじゃないよ」と捨て台詞を吐いた。

私が「家では怒るけど、公共の場では怒ったり、時自己中心のことしない」と夫に言ったけど、自分でもキレてヤバイと思う時もあるのが本音。普段は自分でも穏やかな人だと思うんだけどなぁ・・・。

次の日、夫が出勤したらその男性が「昨日はごめんね」と誤ってきて、その日はずーっと気さくに接して来たらしい。多分、上司に言われたんだと夫が言った。

怒った後、自分で後かだづけするのって惨めなものです。

こうやって、怒りを物で当たる事・・・身に覚えがあるんです。やっぱり私は父親似なんだと思う。こうゆう怒り方を見て育った私は同じ人になってしまうんだと思う。環境って怖いです。

夫は私がキレると日本兵の血が騒いでいるって冗談で言うんですけどね。

アメリカ人だって戦争でひどいことしたんだよって言うと、分かった分かったと言って退散する。

夫の父親の再婚相手の奥さんの娘シャナン（長っ）の、ブライダルシャワーに行って来た。場所はアジアンレストラン。夫の姉と一緒に行くと、義理父が入り口にいて、挨拶をした後それぞれのゲストを紹介してくれた。

ゲストは40人くらいで女性だけ。

奥さんがシャナンを連れてお店に入ると皆で「サプライズ！！」と言ったら、シャナンは本当に知らなかったみたいで絶句してお店が一瞬シーンとした。

シャナンはノーメイクで髪も適当に束ねた姿、みんながオシャレした中、主役が一人浮いていた。日曜日の朝に母親と出かけるのにオシャレしないもんね。

ギフトタイムになってシャナンが大量のギフトを次々と開けていく。シャナンの友達は30代で（この歳にもなると）こうゆうお祝い事に手慣れていて、素晴らしく流れ作業化していた。

皆が見ている前でプレゼントを開けて喜びの感想を言うのって私は苦手だけど、シャナンは女優？ってくらいに完璧に喜びのステージを見せてくれた。

今回、義理父は一生懸命、裏方に回ってゲスト同士を紹介したり、写真を撮ったり、ワインを勧めたりよく働いていた。見ていて奥さんは愛されているんだなと感じた。

義理姉に「貴方のお父さんは第二の人生を楽しんでいるわね」と言ったら、義理姉も今日の父親を見てそう思ったらしい。

義理父と奥さんを見ると、義理父の人生のパートナーは義理母（元奥さん）じゃ無く、奥さんだったんだねと思う。素直に出会えて良かったねと思ったりする。

でも未だ独りの義理母は、義理父を憎しみながら生きている。それはそれで悲しい。

義理父を見ると、男性って女性でこうも変るものなのかと思う。

色々と学ぶことが多いかな・・・。

最近、やっと筋トレの成果が出てきて、腕に微かな力こぶが出来たのだ。シャワーを浴びた後、全裸で鏡の前に立ち、ムキムキポーズを作っては小さな力こぶに見とれる私。これを見ると、益々筋トレの励みになる。体を鍛える人の気持ちが分かると思いながら、これって誰かみたい・・・あっ私の父親だ。

私の父親もよく鏡の前に立ってムキムキポーズを作っては、「お父さんもまだまだイケルだろ？」と誰とも無く語りかけて、多分娘達の反応を待ってたんだろうけど、一人悦に入っていた。

うわぁ私ってますますオヤジジュニアになっている。怖っ！！

正しい知識で体重を落としたいので改めて家庭の医学書なぞ読んでみる。肥満を要約すると、食べ過ぎと運動不足というシンプルな答えが出てくる。う〜んごもっとも。私の場合は食べている量と運動が伴っていないって事。

体を鍛えなくても、日常生活でカロリーを消費できればいいんだけどアメリカ生活だとそのチャンスが少ない。（言い訳？）

日本だと牛乳が無いから自転車で買いに行くとか、お金を下ろしに銀行まで歩いて行こうとかが、アメリカだと全て車で移動になり、体を動かして目的地まで行けない。

ここでの生活は車が無ければ何も出来ない、住宅街という離れ小島に住んでいるようなものだと思う。

実家の母は自転車をこいで何処へでも行き、姉は地下鉄の長い階段を毎日上り下りしている。

嗚呼〜日本の生活が羨ましい。

岡田・・・十代から二十代前半にかけて、夢中になって追いかけたアマチュアバンドのギタリスト。時代はバンドブームの真っ只中。岡田の彫刻のような横顔はジョーペリーみたいと女の子達がこぞって岡田に言ってはご機嫌を取っていた。

今思うと分かるけど、バンドって人気商売だから言葉巧みにして恋仕掛けにして客・・・じゃなかった”ファン”を引っ張る。水商売と同じ手法。私も彼の手法に簡単に落ちた。
「レイコちゃんが見てくれないと寂しいよ」
「レイコちゃんは俺の一番のファンだから」
「いつもライブに来てくれてありがとう。皆勤賞あげちゃう」
「レイコちゃんとは本当に音楽の趣味が一緒だから話してても面白いよ」

たまにチケットを事前に渡すという名目で二人っきりで会える時があって、すっごく嬉しかった。

岡田は地方からメジャー目指して上京してきた。バンド活動を中心の生活はバイトしか就けず、彼はいつも金欠状態。何気に会話の端端でそれを言う。岡田より三才年下の私は都内の大手企業のOLしていたから彼よりもお金はある。だから二人で会う時はいつも奢っていた。

彼の為にお金を使うのも喜びの一つだった。路上のアクセサリー屋で彼の欲しいアクセサリーを買い、その代わりに私は彼のお古を貰う。彼からギターを買い取って上げた事もあった。エフェクターのマシーンを売りたいと言われた時は、さすがに私のギターレベルでは手におえない品なので断わった。

会社の同期やコンパなどの飲み会は割り勘と言っても女の子達は男性よりも安い値段を設定してくれいた。飲む量も食べる量も違うからという心使いから。あと男女の収入の差もあるからかな。当時はそれは当たり前って思ってた。

でもバンドの世界に戻るとそれは無くなる。打ち上げで一緒に飲んでも、全員割り勘。男も女も関係無い。バンドの彼らは世間では男女に支払いの差がある状況を知らないと思う。

ある日、岡田のライブの帰りに友達カップルと一緒に帰った。友達カップルの彼氏は岡田と一緒にバンドを組んだこともあって仲が良い。その彼氏が何気に言った「岡田からエフェクター買った？ レイコちゃんは何でも買ってくれるから中古に出す前に聞くって言ってたんだけどな」。一瞬頭の中が真っ白になった。自分でも分かってたけど鴨にされてたと。彼女の方が「岡田！ムカツク！」と私より先に怒ってくれたので、なんか私は横で苦笑するしかなかった。

その後、岡田のファンの子にギターを買った半値で売った。「せっかく買ったけど使わないから、誰が使う子を紹介して」と言って。それから岡田のライブは行かなくなった。

渡米して何年か経った。

男は奢られた女には興味がない。男は女の前ではとことん格好つけるものなのだ。プライド捨てさせた女には、何でもあり。けど岡田は私みたいな女は絶対抱かない。余計狂うのを知っていたから。今思えばそれが救い。

何でか分かんないけど岡田の名前を検索したら、彼のバンドのHPに辿り着いた。

まだバンドしてたんだ。

久しぶりに見る岡田は三十半ばだが、きちんと髪の毛があってそれなりに若く見えた。

バンドの曲を試聴してみた。アマチュアの音だなって正直思った。

でも何となく・・・やっぱり私は毎日、岡田の日記に通う。

この二週間、ほぼ毎日運動している。その内容は、下記の通り。

1．NHKみんなの体操とラジオ体操第二。（日本に帰った時、ビデオに録画しておいたもの）

NHKの体操って準備運動に丁度良い。でも、「みんなの体操」のチキンダンスみたいなのと、「第二」の腕を上げてモリモリのポーズして足をおっぴろげる体操は頂けない。夫が見ていると久しぶりに恥じらいなぞ感じたりする。第二は小学校の頃、皆その部分を飛ばしたい気持ちになったと思う。きっとプロデューサーが体操のお姉さんにそのポーズをさせたくて作ったのではないかと今だから思ったり。

スポーツクラブに移動

2．ランニングマシーン30分。

その内、20分真面目に走って、残りの10分はゆっくり走る。

3．筋肉マシーンで腕と脚を20分。

4．整理体操してお終い。

暑くても汗をかかないのが自慢だったのが実は間違えだったことに気づく。ランニングで汗がダラダラ。いいぞ新陳代謝。更に首にタオル巻いて促す。

ランニングマシーンは、消費したエネルギーが表示されるから目安になっていい。

昨日はちょっと不味い食事をして食べた後、激しく後悔する。あんなに苦労して消費したカロリーがもともこもないじゃないかと。いっそのこと吐いちゃおうかなって一瞬思ったけど、癖になったら困るから留まった。

この二週間ほぼ毎日運動して、食事も気を付けているのに全然体重が変わらない。一年かけて太ったのはそう簡単には減らないのか。一年前の体重に戻るように時をかける少女になって精を出すのだ。

去年の今ごろ買った、ローライズのラルフローレンのジーンズ。「薄で」のデニムが柔らかく体にフィットする感じが気に入った。

この一年間太ったけど、出っ張ったお腹はローライズの上だからかろうじて履けてた。ローライズって便利♪ なんて喜んでいる場合じゃない。
腰回りを美しく見せる為の役割を破棄させた着こなし。オバサン化かな・・・。

でもいいの。今日でさよなら。
洗い立てのローライズ、きつかったわ。
お出かけするまでに家で履き慣らせば、きつく無くなると思って、張り切って掃除してたの。
そしたら、「べっり」と音がして、ジーンズのお尻が縦に裂けたわ。えっ、コント？ギャグ？って感じ。見事だったわ。

生地は薄でだったと言い訳させて。

夫の叔母さんの台詞。なかなかの名言だと感心する私。

一軒家から集合住宅のアパートに引越して飼っている犬が一人でお留守番できなくなっている。ドアの外から人が通る物音がしたりするのが気になるみたいなのだ。だからなんとなく家にいることが多くなった。

今日は夕食後に外へアイスクリームを食べに行くことにした。夫は犬も一緒に連れてきたがっていたが、私は二人っきりで行きたかったので置いていくことにした。

アイスクリームを食べる前に、電球を買いに寄り駐車場を出る時にTJmax（アウトレット専門店）が見えた。私がすかさず「あっ、そこ寄ってくから」と言って、行くことにした。

しばしばウインドウショッピング。引越してから一ヶ月、モールにも行ってないし、とにかく何か物を見て回らなくちゃ気が治まらない。雑貨のコーナーを見ながら「あんまり安くないね」と夫に言ってみたり、けど夫はオマエは子供かと言いたくなるような飽きてソワソワしている。はぁ〜。

「どうしたのもうアイスクリームが食べたいの？」と聞くと、
「犬が心配だから早くアイスクリームを食べに行きたい」と言う。

あぁ、犬ね。すっかり忘れてたよ。でも、犬は犬なりになんとかやってると思うんだけどね。

こんな落着かない連れが一緒だとウインドウショッピングって楽しめないから切り上げることにした。

早くモールに行きたい。

夢、睡眠中に見る物語。
フロイトはそれは潜在意識の中の現れだと言う。
本当にそうだとしたら心の奥にあるもう一人の自分を垣間見ることが少し恐ろしい。

夢の中で私は泣きながら懇願していた。催眠治療を受けさせて欲しいと。私がセックスレスなのは心の病気だから、よく思い出せない記憶を呼び覚まして原因を知りたい。だって私は父親にレイプされたかもしれないから・・・。

目覚めた後、これって本当？と一瞬疑うほどリアルな夢だった。

男友達・・・彼と飲みに行った。その後、彼のアパートに寄った。そこで私は無理矢理彼にセックスをされた。そしてことが終わった後、私が彼に言う「ちゃんと優しくしてくれたら、私だって優しくしてあげたのに・・・」

恨みがましい事を言わず、そうゆう台詞が言える自分、冷静すぎ。

私が日本に帰国中、日本人の男性と恋に落ちてしまった。私が必死になってその男性に言う「お願いだから待ってて！ アメリカに帰って夫と離婚してくるから」

目覚めた後、なんてヒドイことを私は言ってんだろうと思いつつ、これって私の本音なんだと確信した。

夫が昨日、レイコが怒るかもしれないような夢を見たと言う。私が「夢なんだから聞かせて」と言って夫に話してもらった。

夢の中で夫はアメリカ人の女の子に言い寄られていた。「私のこと好きなら奥さんと別れて」と。夫は妻とは十年くらい一緒にいるからやっぱり離婚は出来ないと結論した。

私は夫に同じような夢を見たことがあることを言えなかった。だって結論が反対だから。

久しぶりに義理姉の家に行った。義理姉の六歳になる娘エマがちょっと太っていたのが気になった。ポックリお腹が出た幼児体型は太り方としては自然なのかなと思うけど、すこし乳房が膨らんでいるのが気になったのだ。

その後、牛乳の話しになり義理姉は遠く離れた農家のスーパーまで、普通のスーパーより安いオーガニックの牛乳と肉を買いに行ってるそうだ。私が、アメリカの牛製品にホルモン剤が入って子供に影響があるって思う？と聞いたら、そう思うとのこと。エマが太り始めて乳房が膨らんできたことに気付きオーガニックに切り替えたと言った。

目の当たりにホルモン剤の影響を見ると怖い気がした。

私が、肉の代りにシーフードを食べれば？と聞いたら、シーフードは嫌いなんだよねと言う。義理姉はシーフードを一切食べない。アメリカ人で魚は嫌いだけどエビは大丈夫って人もいるけど、義理姉はエビも嫌い。シーフードは臭いと思っていて、エマも臭いから嫌いと言っている。義理姉は「この前ツナサンドを食べたけどやっぱり魚は好きになれないわ」と言った。私が、「私もツナ缶は不味いと思っている、でも普通の魚は美味しいと思うけどな」義理姉は「う〜んやっり臭いからだめ」

義理姉はもう仕方が無いとして、六歳のエマがシーフードが食べられないのが残念でたまらない。この先、長い人生ひたすら肉だけ食べるのなんて、選択肢が肉だけなんて寂しいではないか。

親も子供にシーフードを食べさせる気も無いようだから、エマが将来、何かのはずみでシーフードの美味しさに目覚めることを願うのみ。あと、エマがホルモン剤の影響が無く育って欲しい。早く、生理が来て子供時代を縮めて欲しくないと願う。

本を整理していると淡谷のりこのインタビュー記事を見つけた。「本当に好きになったのは5、6人よ。でもみんな死んじゃったけど」Byトキョウボイス

この言葉に惹かれた。

本当に好きになったのは・・・いったい私は何人いるのだろう。

独身の頃、恋愛に夢中になっていた。恋に傷ついたら次の恋で癒す。飽きたら恋なら新しい恋。だから急激に熱して急激に冷める。相手と温度差ができ、私が冷めた頃相手が盛り上がり私からさよならをする。すると相手から逆恨みされたりした。今思うと、本気な恋なんてしていなかったのかもしれない。出会ったばかりのドキドキ感を恋と思っていたのかもしれない。

本気で振り向かせたいと思った相手には相手にされず。きっと私のこうゆう面を感づいていたのかもしれないね。

そう考えてみると、結婚した時点で夫以外の過去の男性達はどうでもよくなった。だから好きになった人の数に入れなくてもいい、どうでもいい存在。

本当に好きになったのは一人。
これからも一人。
きっと。

テスト期間中の夫は友達のアパートで一緒に勉強をしてる。その友達は彼女と同棲している。友達の彼女は美人で彼氏に尽くすタイプらしい。

夫が見た様子だと、いつもおやつを用意したり、（ウチは勝手に自分でおやつを食べるから・・・余所のお宅では当たり前なのかな）彼女が「私もPC使いたいんだけど？」と聞いて彼に「だめ！まだ使うから」語気を強く一蹴されてめげなかったり。（私ならその言い方でムカツクかも）彼氏も夫に俺がボスだからと自慢げに話したりするようだ。

昨日は、彼女は用事があって実家に帰り実家から電話をかけきた。彼氏が言わなくてもいいことを「友達に俺がボスだって話したんだ」と彼女に言ったら、さすがに彼女も「私はそんなビッチじゃないわよ」と怒られたらしい。でもその十分後に「さっきは怒って電話を切ってごめんね」と電話をかけてきた。

なんかすごい。健気だな。
でも、謝ることが出来て実は大人で偉いな。
彼氏は当然と思っているみたいだけど、結婚したら変るかもしれない、これが永遠だと思わない方がいいと思う・・・私と夫の考え。

私は夫の友達カップルの話しを聞いて、ちょっと初心に戻らなければと思った。

結婚前、夫が「共働きだから結婚したら俺も家事を手伝うよ」と言った。私が「手伝うって何？いつから家事が私の仕事になった訳？」と言い返していた。
結婚後、やらないよりはマシと思い、夫が掃除したら大袈裟に褒めた。次の日、夫はトイレも掃除した。えらいぞ！

小さいことでも評価されることは性別関係なく大切だと思う。OL時代、コピー、FAXするのは当然と思ってお礼も言わない上司よりも、いつも「ありがとう」と一言添えてくれる上司の方がOLに人気があった。いつもお礼を言う上司の無理なお願いは快く受けるけど、言わない上司のお願いは渋々だ。

当然と思っても一言添えるのは大切だと思う。男性は褒めたりおだてたりすることに対して気前がいい。その一言で動いてくれれば楽ではないか。
夫を褒めておだてて立てながら、実は妻が夫をコントロールしてたりする。

私の母は父に対して従順だ。でも褒めたりはしない。実家は父がえばり散らした亭主関白と言ったところだろうか。でもなんかそれって家庭が独裁者に睨まれた生活って感じなんだよね。私は、夫を立てながらもお母さんが強いカカア殿下の方が断然いい。

ダンボールに囲まれていると、どこから手を付けていいか分からなくなり途方に暮れる。頭も体も楽になりたいと思って手に取ったのが少女漫画。

うわぁ懐かしすぎ。
「いろはにこんぺいと」くらもちふさこ
「BooBoo」よしまさこ
「ぴー夏がいっぱい」
「Boy」山下和美

いい漫画は何年経っても面白い。

夫が学校の模擬裁判のテストでスーツを着用しなくてはいけないのでワイシャツにアイロンをかけたりと支度をしてあげた。なんかいい奥さんって感じ。

夫は自分でネクタイを締められない。なので、いつも私が夫のネクタイを締めてあげている。覚える気は全くないらしい。明日は学校で着替えるので私が一度ネクタイを締めてあげて、それを崩さないで持って行くことにした。

夫が明日のテストについてクラスメイトと電話で話していた。クラスメイトも自分でネクタイが締められないらしい。夫がでも高校はカトリック（制服）だったんだよね？と聞くと、初日に父親にネクタイを締めてもらったのを三年間使い続けたとのこと。

笑えた。

私は夢見る夢子で未来の人生設計図を頭の中で描いたりするのが好きだが、たまに過去に振り返って違う人生のシュミレーションをして今の生活を確認してみたりもする。

中学の時に熱烈に片思いだった、香西君。君は本当に日本人すっか？って聞きたくなっちゃうほど彫りが深くて鼻筋が通った美少年。28歳の時、同窓会で再会した香西君は私の期待を裏切らずハンサムな男になっていた。香西君と話す事が出来て、近況を聞いた。香西君はお父さんの自営業を継ぎ、年上の奥さんがいるとのこと。「地元で商売していると、もう地元でしか生きられないな」なんて事も言ってた。

シュミレーション＃1
もし私が香西君の奥さんだったら。
長男の嫁として一緒に家業を盛り立てて行く。家業がある分、彼の御両親とも近い関係になる。もうそれだけで私は苦手。私自身の結婚で分かったが、義理両親とは一生分かり合えないと言う事。やっぱり他人なんだよね。でも彼には他の職業、住まいの選択肢はない。香西君は今でもルックスはいい男だけど、やっぱり一緒には住めない。


会社の同期の小高さん。五歳年上だった彼は当時19歳だった私には大人の男性でもありオヤジでもあった。とても私の事を思ってくれていたが、オヤジっぽさが合わなくて別れてしまった。それから二年くらい経った頃、社内で会うと再び話すようになった。たまに飲みに行ったり、お友達になった。私も大人になり彼の良さが分かってきて、彼の落ち着いた物腰は他の若い男性にない魅力だった。

彼も結婚し、私も結婚しメールで話す機会が出来た。彼は三十代で新築の家を建てた。親の援助もあるからと謙遜してたけど、この不況の中その若さですごい。よく聞くと二世帯住宅で、玄関も一つでお風呂場やキッチンが共同。まるっきり普通の家じゃん。彼曰く、上階が子の世帯で下が親の世帯と別れているとのこと。コストを押さえると仕方が無い事だったらしい。

シュミレーション＃2
彼が結婚する前、いい男になった彼を見て逃がした魚は大きいってこんな気持ちなのかなと思ったりもした。たまにに聞く、彼の社内の評判も上々だった。がっ！しかし、やっぱり義理両親と一緒だと私は駄目。上手くやっていけないよ。お風呂場、キッチン、一番重要な所が別れてなきゃ二世帯の意味無いよ。その後、転職した小高さんの行方は知らず。


こうやって頭の中で別の人生のドラマを作って遊んでみる。共通しているのが姑舅の存在に怯える私ではあるが。トホホ。やっぱり義理両親とは一緒に住めないと確信。

そう思うと、今は夫と二人でプチ貧乏な生活を送っているが、荒波も立たづに平和な毎日だからこれも幸せなのねと思ったりする。

土曜の夜は、明日はイースターとあってバイトのギフト売り場は超大忙しだった。ヘルプで来たクリスティーンが、張り切って仕切っていた。助かった反面すごく威張っていてムカついたけど、やる事はやっているので他の人に愚痴るのはよした。こうゆう状況を見るとTVのサバイバーに置き換えてみたりする。威張っている人ってどんなに仕事が出来ても落とされる運命なんだよね。

今夜は私の最後のバイトの日、ちゃんとお化粧して出勤してみた。いつもはアイメイクと口紅だけだから。一応、皆の記憶にキレイ？！な顔で残りたいから、なんて思ったり。

誰にも言っていないのに皆が私が辞めるって知っていた。というのも同じ会社の別の部署で働いている義理兄が喋ったから。ミシェルにどうして知ってんのって聞いたらベン（義理兄）から聞いたって。彼って普段大人しいのに口は軽いのねとミシェル言ったら、男っておしゃべりだからねっとミシェルが言った。女性より男性の方が肝心なところでおしゃべりな気がする。男性の方が言ってはいけない事と分かってない。

ミシェルは明日出産予定日なのに今日も働いている。私が「もう赤ちゃんが生まれるの？」と驚いてたら、他の人もそう言うんだって。この前、ミシェルが「もしかしたら妊娠しているかもしれない」って言ったのが、ついこないだのような気がする。大人の時間は流れるのが早いのか、それともただ平凡な日々なだけなのか。その間に赤ちゃんが成長してこの世に生まれると思うと、少しは月日の重みを感じたりする。ミシェルは二人目だから状況も分かってるし、その上で働いているんだから心配も無いけど、こんな日でも働かなきゃいけないのかなとも思ったりもする。しかしアメリカに来てから、産後一週間、二週間後で働き始めた人達を知っている。そう思うと、アメリカでの妊婦に対しての扱いが単に違うだけなのかな。なんか厳しい気がする。

今夜のシフトの人達は良い人達でこうゆうアメリカ人の人達もいるんだと思わせてくれたのが救い。このシフトにあの女子高生がいなければ完璧なんだけど。あの女子高生はこのシフトでは嫌われている。このシフトは皆働き者だからね。皆、彼女の存在にイライラしている。今夜は忙しいから彼女も動いているけど、って言うかクリスティーンが仕切っているから彼女も働かざる得ない。

ここのバイトで太っている人達って全然動かないんだよね。ドラマや映画に出てくる太った人って温厚なキャラの人が多いけど、私のアメリカ生活の太った人のキャラは陰険な人ばかり。対決したオバサンも太っているし、前の職場の上司も陰険で太っていた。だから、太った人見ると敬遠したくなる。義理母も太っていて一癖あるし・・・。

夫が卒業して家を買う時、またこの地域に戻ってくると言ったら、またここで働く？と聞かれた。心の中でちょっとずっこけた。そうじゃなきゃいいけどと答えておいた。

今年は、二回絶対ドレスを着なくちゃいけないパーティーがあるので必要に迫られて夫を引き連れドレスを買って来ました。そのパーティーの内訳は親戚の結婚式と義理父が会員のクラブで役員になった就任式。

この時期、高校生のプロムがあるのでドレス売り場にカワイイ色のドレスが沢山置いてあった。お母さんと一緒にドレスを見に来た高校生の子達も結構いた。私が高校生の時なんてドレスなんて来たことなかったよ。って言うか、このドレスがお初なんだけど。ウエディングドレスも着てないしぃ。十代だったらこうゆう色も似合うんだろうな。淡いパステルカラー。いいなぁアメリカの高校生。私はこれから何かと着られるように無難に黒と決めた。でも、十代の女の子には黒よりカワイイ色のドレスを着て欲しいと思う。

初めにモールの中の全てのドレス売り場をチェック。bloomingdale’s、macy’s、strawbridge’s、そしてドレス専門店。デザイン的にbloomingdale’sの方が上品な感じで数も豊富だったので、そこで選ぶことに決めた。

素材を見る。ナイロン素材の体に密着した伸び縮みするジャージータイプとふんわりレイヤーのシフォンタイプそしてサテンタイプ。

見た感じサテンタイプが上品に見えるので、サテンの黒に絞ってドレスを探す。三着選んで試着室へ。店員のお姉さんがココは十代の子でうるさいから隣の売り場の試着室がいいわと言って案内してくれた。

最初の三着を試着して、ガーン。太った。ファスナーが上がんない。でもね大丈夫、これより小さいサイズより大きい方が数が豊富だから。良かったアメリカで。

その中の一着はホルターネックのドレス。でも小さい胸にホルターネックは似合わないので却下した。

最終的に選んだのは肩がスパゲティーストラップいわゆる肩紐タイプで、背中のカットが腰まで深く、そこを紐で靴紐みたいに交互にしリボン結びして留める。スカートがふわっと広がるように中にボリュウムのあるペチコートがついる。ふわっとした方が下っ腹が目立たなくて丁度良かったりする。値段も＄135と、この中では低めの値段でこれに決まり。

レジで並んでいる時、夫が私に何で口が動いているのって言ってきた。実は、胸がぶかぶかだからどうしたらいいか店員さんに聞こうと思って心の中で練習していたのだ。どうやら自然に口が動いていたらしい。私が「いつも人に聞く前に心の中で練習してるんだよ」って教えてあげた。

店員さんが、フックが腰まで下がったいるドレス用のブラがビクトリアシークレットで売っていると教えてくれたので、早速寄ってみた。

店員さんに、ドレスを見せてブラを探して貰った。最近太ったのでサイズも図って貰った。太ったらお腹が出ても胸が出ないんですと言い訳も言ってみたり。私のAカップにそのブラはBカップからのサイズしかないとのことで仕方なくBで試着。ドレスも一緒に着て店員さんに見てもらう。胸が小さいからクッション入れられますかと聞いてみる。店員さんが肌色のゼリーっぽい上げ底を持ってきてくれたけど、密封包装されていて試着するにはそれを破らなくてはいけなく、値段も高いしそれはやめにした。上げ底なら家に沢山あるし、必要ならば自分で縫い付けてもいいし。肩紐を上げればドレスの胸元も浮かないとアドバイスしてくれて仕立て屋さんで＄5位で出来ると教えてくれた。五十代くらいのエレガントな女性でとても親切にみてくれた。
後で夫がその店員さんが私が胸が小さくて困っているのがカワイイっと言っていたと教えてくれた。

家に帰ってから、ドレスとヒールに着替えて近所のクリーニング屋さんでお直しを注文してきた。＄10で仕上がるとのこと。

今日はドレスと下着売り場の店員さんが優しくて気分よく高い買い物が出来て良かった。それに、持っていたギフト券を使ったら＄95浮いた。いつも何が欲しいって聞かれてギフト券と言っておいて良かった。

いい買い物が出来た日って嬉しい。