先日の結婚式に出席した新郎のフランス人の親族が帰国するので、皆でブランチすることになった。私の姉達も「ご一緒に」と言われたので、一緒に行った。

新郎、新婦がが私達のテーブルに挨拶に来てくれた。私の姉達が日本から観光に来たと聞いて、新郎が気を利かせて「日本の映画は好きなんですよ。特にタケシキタノが。」へぇーと思った。アメリカ人だと日本オタクじゃない限り日本映画は観ないしね。日本人が洋画見る感覚でフランスでも海外の映画を見るのかなと思った。

私がお返しに「私の姉達はフランスの鞄が好きなんですよ。アメリカに来てまでフランスの鞄を買うほど。」と言ったら、思いのほか皆に受けた。

姉達は「外見は似ているけど、やっぱりフランス人の方がおしゃれだよね。なんか雰囲気が違う。同じようなの着ててもさぁ」とフランス人に視線が釘つけだった。

アメリカ人って体の線が太い人が多い。大体が太ってたりとか、男性は体を鍛えて厚くしたりとか。特にアメリカ人の男性って男の色気みたいのが漂って無い気がする。唯一、男の色気があるアメリカ人男性はゲイだったりするし。

なんだかんだオシャレしてもやっぱり体のラインが崩れると意味が無いなと思った。

姉達がプラダのバックを買いたいと言うので、普段行かない高そうなモールに行く。行ってみると、アメリカのモールらしくない高級感溢れるモールだった。

姉達は事前に調べてあったのか、店内を一目見回して、「これにする」と言ってすぐに欲しいのを決めた。値段を見て驚いた。600ドル。小振りのハンドバックで、それもナイロン製で。姉に思ったことを言うと、「だってプラダだもん。日本で同じの見たけど10万はしたよ。」あっさり言われた。

丁度、アメリカのテレビドラマで30代の独身女性が靴に480ドルかけいて、既婚の友達が驚いていたを見たばかりだった。

先日、見たばかりのドラマのストーリがそのまま私の目の前で再現されるとは。

30代の独身って、欲しい物は一通り揃っているし、目も肥えている。自分が何が欲しいかも分かっている。その目で選ばれた品は値段が高くても、これから少し自分の生活を切りつめればいい訳だし、何も諦める理由は無い。

結婚した私の場合は、値段を見て高いと買えないと分かっているから、自動的に購買欲が無くなる。だから余り欲しいと思わない。でも、お金に余裕があって少しでも買える可能性があったら、やっぱり欲しいと思うかな。

姉達は母親にも頼まれてバックを選んでいた。母の場合は、もう革のバックだと重くて疲れるから、プラダのバックが欲しいみたい。そうゆう選び方もあるのね。

日本から私の姉達が遊びに来た。大量の日本食と共に。姉達が買ったと思ったら、母が全部買ったそうだ。

夫が姉達に「チョーベリー暑いね」と日本語で言ったら、姉達が「ちょっともう誰もチョーベリーなんて言ってないよ」と言って爆笑される。日本に住んでいた頃、姉達が教えたのに。

姉達が「新しいの教えなきゃダメだね」と言って、「何でだろー何でだろー♪」と振り付けと一緒に披露してくれた。そしてこれも覚えた方がいいよと「げっちゅ！」とまた振り付けと一緒に見せ、それとくるっと一回転する別バージョンも見せてくれた。

姉達は三十過ぎなのに、照らいもなくよくやるわと思った。でも無邪気でカワイイなと思ったり。夫も「なんで」と言う単語は知っていたので、結構ツボにはまったみたいで、喜んで真似してた。

夫の親戚の結婚式に出席した。新婦は三十代のキャリアウーマン。新婦は今まで沢山の友人の結婚式に出席し色々と見てきたので、彼女の結婚式はその集大成とも言える豪華なものだった。そしてお相手がアメリカ人が大好きなフランス人で年下なのだ。

目の前に池と森が見えるデッキの上に作られたチャペルには夏らしい黄色系の花が沢山飾られていた。アメリカ人のゲストが新郎のフランス人の親族に釘つけになっているのは、フランス人の女性達が帽子を被っていたから。

式が終わり披露宴まで、立食のアパタイザーとワイン。私達夫婦は義理姉夫婦と一緒に外のデッキに出てワインを飲む。私は「キャビアがあるよ」「お寿司があるよ」と次々色々な食べ物を持って来た。義理姉夫婦が「レイコって本当に食べるの好きだよねぇ」と言われる。色々なのを少しづつ一度に食べられるのって楽しいじゃん。

義理姉夫婦と夫がちょっと探検してくると言ってデッキから離れて行った。私は食べていたから残った。屋内から、とてもハンサムな男性が出てきて、私のいる所で煙草を一服し始めた。向こうで煙草を吸っている団体もいるのに、なんでここ？と思った。

今日の私は見知らぬ人からもゴージャスと言われる程、我ながら良い仕上がりになった。夫も「レイコさん、美しいぃぃ」と何度も言ってくれた。美容室でロングヘアーをアップに結い上げてもらい、独身の頃に買った大粒の真珠のネックレスとピアスは黒のサテンのドレスにも合っていたと思う。真珠がキレイだねとわざわざ言ってくれた人もいた。

そしてこのハンサムな男性。体のラインが細く、髪型から肌の色までキレイに手入れされていると分かる。彼は絶対フランス人だ！と確信する。

今日はチヤホヤされて血迷ったのか、遠い昔のハンターの血がふつふつと騒ぎ始める。ここに居るってことは、私から話し掛けてもいい訳？と何て声かけようかな、でもここは女性として相手が出るのを待つべきかなとか考えていたら、夫が一人戻ってきた。ちぇ。そしたら彼もどっかに消えちゃった。やっぱり私に話し掛けたかったんだぁと一人勘違いの悦に入る。義理姉夫婦が戻って来て、今すっごくカッコイイ人が目の前に居たんだよーと言って義理姉を残念がらせる。

披露宴が始まり、新郎新婦がバンドに合わせてスローダンスを踊る。しばらくしてゲスト達も前に出てお互いのパートナーと踊り始めた。私も嫌がる夫を引き連れて踊った。その一曲が終わると突然、皆で輪になりぐるぐる回って踊る。新郎新婦と両親達がその輪の中に入って踊る。私はこのダンスが大好きなのだ。だって初めてのダンスがフォークダンスって言う国出身だし、皆で踊るのって楽しい。

そして椅子が二つ運び込まれ、この椅子に新郎新婦が座り、ゲストの男性達で持ち上げる。若い私の夫も駆り出され、新婦の椅子を持ち上げる。バランスが悪いのか新婦が「ぎゃーー」とその姿に似合わない雄叫びを上げる。

披露宴は終始ダンスで盛り上がり、私と夫もヘトヘトになるまで踊った。フランス人のダンスがアメリカ人とまた違って、見てて情熱的というか熱かった。

新郎、新婦は終始二人で見詰め合い、いいカップルだなと思った。私達夫婦は結婚ん年目だけど、新婚さんに負けないくらいアツアツな一日だった。やっぱりダンスっていいね。

今日から一週間、ウチの愛犬カスターを義理母に預かって貰うので、何故か義理姉の家に集合。

義理姉が夫の髪を切ると言うか、バリカンで刈ってくれるので二人は隣の部屋に移動した。

義理母と二人っきりになったところで、義理母が突然「あなたに話したいことがあるの」と切り出してきた。

義理母「あなたがアメリカに来た時に、どう接したらいいか分からなくて、あなたに対して心を開くことが出来なくてごめんなさいね。あの時のことを謝りたいの・・・。」

短い沈黙の後

レイコ「It’s OK」とゆっくりと優しく応えた。

一瞬、何と何に対して謝りたい訳？ と意地悪な質問をしたくなったけど、義理母が何に対して謝りたいかは分かるので、よしとした。

もう忘れたからいいのなんて調子のいいことは言いたくない。でも何て応えていいか分かたないから、It’s OKになった。「もういいわ」って感じだろうか。

そして義理母が新しく住み始めた家を義理母が亡くなったら、私の為に私と夫が相続出来るように手続きをしてくれたそうだ。（その家は血縁者以外は相続出来ないので、私は夫と一緒に相続になるそうだ。）

義理母の家は政府と言うか自治体みたいな所が主催しているので値段が安いのだ。その分、予約待ちが長い。

ある日、私が義理母に「もし夫に先立たれたり、離婚したりしたら、私の家族も友達もここに居ないし、身寄りも無いから、義理母の後に私が住みたいな」と半分本気とも言える事を言った。多分、その時のことを義理母は覚えていてくれたのだろう。

義理母は仕事を辞めたばかりで現在職探し中。いつも働いていた人だから、仕事が無いと暇でしょうがないらしい。

私にも覚えがあるが、アメリカに来たばかりの頃、荷物もまだ届かないから本も無いし、テレビもつまらないし、インターネットもない。夫が帰らないと何処へにも行けない。家と言う牢獄にいるような感じだった。何もすることが無いと人は過去を振り返るものだとその時気がついた。

きっと、義理母も暇で過去を振り返り自分がしたことに対して懺悔をしたくなったのだろう。

義理母がした事は、思い出すと昨日の事のようにムカツク。きっと一生忘れもしないし、許しもしないだろう。でも、私は迷える仔羊（義理母は子豚ちゃんって感じだけど）を見放したりはしない。許す許さないの決断は下さいないけど、受け入れることにする事に決めた。

義理姉から水で絨毯を洗う掃除機、ウォーターバキュームを借りた。ソファー、ベッドを動かしてヘロヘロになるまで掃除した。吸い取った水が真っ黒で汚いこと。でもそれを見ると掃除して良かったと思う。乾いたら洗剤が残っているみたいでベトベトするから、今度は水だけでやり直しをした。

一日中、立ちっぱなしで掃除機をかけ続けて疲れた。でも夫がバイトから帰ればご飯の支度と後かだつけをする。家事って永遠に終わらない。

普段は暇だから世話を焼くけど、こうゆう日は夫にも手伝って欲しい。私だって朝から立ちっぱなしなんだから。だから手伝えと言う、でも見てて要領が悪くて苛つく。

アイロンしている時に夫がPCのことについて質問してくる。

レイコ「今、アイロンしているんだから、画面を見ていないし聞かれても分かんないよ。自分で解決しろ」

夫はいじけて寝室のテレビで冷房入れて見ている。アイロンしている私が何で冷房無しのリビングルームにいるんだよ。だから冷房入れた。普段、節電しているけど、もういいや。

正直、この男使えねぇって思った。今はいいけど、こうゆう小さな失望が積み重なって別れになるのかな。また少しづつ家事やらして調教し直そうっと。

最近、日記を書こうとするとサーバーのメンテナンスで使えない状態だった。日本に住んでいる皆さんが寝ている時に作業していたんでしょうね。

分かっているけど、こっちは勢いというか、習慣というか、乱されて書くタイミングを逃してしまった。って責任転換？やっぱり日本のユーザー中心なんだね。久しぶりに時差を感じた今日この頃。

と言うのも、今は私が使いたい時にPCを経ち上げてネットをしている訳ですが、一時、チャットにハマっていた時は日本の時差に合わせてネットしてました。

日本の皆様がチャットしている夜は私は昼間で仕事で使えない、で週末の朝に疲れて眠いのに苦労して早起きして日本の夜のチャットに加わっていました。なかなか中毒入ってましたね。

でもチャットが盛り上がってだんだん日本の夜明け近くになると皆「ねぇ眠くないの？」って聞いてきて何気にお終いにしたがっているけど、こっちは昼間だから「全然平気だよ」なんて答えて相手を朝まで付き合わせたりしてました。

特に日曜日の日本の夜・・・次の日が仕事だから「次の日、起きられるの？大丈夫？」と向こうが聞いてくるけど、もちろん私は大丈夫さ。相手も大人なんだから自分で切り上げればいいのにって言うより、同じ中毒だから自分から止められない。

チャットの世界は時空間を浮遊しているような感じで、ついでにみんな美男美女、老若男女もなく、全て良し。今はチャットマジックも解けてチャットしなくなったけど、色々現実を見ると夢も覚めますな。

夫の叔父夫婦の海の別荘に行ってきた。他の家族も来ていてワイワイガヤガヤと過す。雑誌から出てきたような室内のインテリアは義理叔母のセンスの素晴らしさとお金持ちの賜物。全部新しい家具で海は目の前で、こんなに素晴らしいのに夏しか住まないんだよね。いいなぁお金持ちって口には出さないけど、心底思う。

ビーチから別荘に戻る時、ビキニで歩いてたら通り過ぎた車の若者が「へい、きゅーてぃー」と私に投げかけた。すっげー嬉しかった。痩せた甲斐があったってもんよ。もう一度言ってくれ、録音するからと独り言で言ったら横で夫が笑っていた。夫も妻が声をかけられて、まんざらでもなさそうな顔をしてた。

みんなに気を使いながら良い嫁になりきって私は疲れたよ。だから次の日の今日は鬱になる。夫は自分の家族、親戚に囲まれて気楽だろうけど、私は一分たりとも休まらなかったし。

叔父夫婦もなんだか疲れていた様子。彼らは毎夏、一回親戚を招待している。叔父夫婦の子供達が小さい時は、子供達が親戚と一夏を過す思い出作りの演出の手助けだったんだろうけど、今は子供達は勝手に夏休みを楽しんでいるし、高校生の女の子は友達を招待しているし、親戚が来てうざそうだった。親戚は誰も海の別荘なんて持っていないし、叔父夫婦はお金持ちの使命として、これからも親戚を招待し続けるのかな。金持ちなりに苦労もあるねと私は思う。

この叔父夫婦の心境は私なりの推測だけどかなり的を得ていると思う。

私は来年はもういいや。夫だけに行ってもらおう。

昨日は夫とテニスをした。二人でかなり長い打ち合いが続くようになった。また少し上達したみたい。でも左打ちはまだ出来ない。

アパートのスポーツクラブも今日からまた通い始めた。やっぱり動かないと痩せないね。食事は中途半端に減らすと後から空腹感で耐え切れずに食べてしまうから悪循環。決まった時間に決まった量を食べるべきなんだな。

小さな偶然が重なると、それを運命だと思うこともあった。後から思うとどうってことの無いことなんだけど、その時は何かの力で人生が動かされているわーなんて錯覚したり。都合良く考えるところが若さなのかな。

私とマミは金曜日のAクラブにいた。あの時、誰がエスコートしてくれたのか？そんなの関係ないか。顔の広いマミがいれば、知り合いを見つけてすぐに入れる。そして、入れたらお礼を言って、はいさよなら。知らない男の子に頼むとずーっと一緒にいる羽目になって面倒臭い。

取りあえず最初の一杯の為にお金を両替する。私達は甘く冷たいワインクーラーが好きだった。適当に空いたテーブルに着いてお互いの近況などを話していると、マミの友達が寄って来てすぐにテーブルが人で埋まった。

あの時煙草を吸っていて、吸っていたセイラムライトが切れて2階の煙草の販売機まで一人で買いに行った。クラブの中を一人でフラフラするのってドキドキして楽しい。男の子の視線を交わすのが心地よかった。

煙草の販売機に1ドル紙幣を入れると返却されてしまった。赤いランプが点いているってことは、お釣が無いから小銭で買えってこと。ポケットを探ると、小銭が沢山あるわ、あるわ。普段ドルなんて使わないからセントの小銭なんてどうでもよく、どれがどの値か覚えようともしなかった。ポケットから取り出した小銭を手の平に乗せてしばらく眺めていた。

完全、酔っ払い。すると横から手が伸びて、私の手の平から小銭を取って販売機に入れてくれる人がいた。その手の先を見るとクラブを巡回している警備の人だった。「はい、これで押してごらん、買えるよ」この人、笑顔がカワイイとぼんやり思った。

こうゆう親切って当たり前だと思っていた。私は「どれがどれだか分からなかったの」って相手を失笑させる事を言った。お礼と笑顔を見せたら煙草を拾って、またハードロックが響く中へ戻って行った。

そして、マミとその友達と飲み続けて、いつの間にかに飲み物は誰かが買ってくれていて、そしてハンチで飲み直して・・・そして二人でマミの部屋へ帰った。

次の日の土曜の夜もマミとAクラブへは行ったけどすぐに出て、ハンチの小さいバーに飲みに行った。
テーブルに付くと、太った男の子と小柄な男の子がお店に入ってきて、私達のテーブルに相席した。狭い店だったから。私達はその男の子達と一緒に音楽の話しをし始めた。

私は小柄な男の子の笑顔が気に入った。彼ってカワイイと思いながら何気に彼に集中して話し掛ける。その思いと逆に太った男の子が「奢るよ」と申し出てくれて、かなり困る。

断わったのかな。多分そうだろう。その後そんな事があって少し白けるんだ。断わられたら恥ずかしいよな。その気もないのに奢ってもらうのも失礼だし、このカワイイ男の子を前にそんなずうずうしい私の姿を見せたくはなかった。

そしたらその小柄な男の子、アンディーは「僕、君のこと知ってるよ」と言ってきた。「昨晩、煙草買ってあげたの僕だよ」と。

あぁーーそうだったんだー！ってすっかり顔を忘れてる。いや、あの時も、あのSPカワイイって思ってはいたのだ。今日も昨日の事は忘れていても君は私のタイプでさっきからカワイイと思っていたし。

嗚呼〜私の電話番号を聞いてーーと心の中で念力しながらも、そんな事は無く夜は更け、後ろ髪引かれる思いでお店を出た。

出てしばらく歩くと、「レイコーー！」と叫ぶ声が。いやぁん！願いが通じたのねと振り向くと太った彼でした。あっはっはは・・・思わず脱力。電話番号教えてだってさ。オメーじゃないんだよ！その隣の男にあげたいんだよ！と心で怒りつつ・・・どうしたんだっけ？

忘れたー。でもその日から私はアンディーに夢中になった。アンディーと初めてキスした時、二人は高校生のようだった。キスするまでソファーに並んで2本もビデオ観たし。早く！もうドキドキで映画どころじゃないんだから。

ある日、アンディーの友達と都内のホテルの一室でパーティーをしたことがあった。友達が引き上げた後、アンディーが「レイコがさっき僕の友達と話してた時、すごく焼けたんだ。僕はすごい焼きもち屋なんだって気付いたよ」と私を狂わせるような台詞を言われた。

男は追っちゃ駄目なんて知らなかった。アンディーの笑顔に夢中になり過ぎて、アンディーが私から離れて行くのが分かった。音信不通になっても必ず何処かでアンディーには会えた。だから二人は運命なんだよ・・・。狭い街なんだから必ず会えるのは当たり前だっただけのこと。

去っていく人は引き止められない。悲しい事実を初めて覚えた。

しばらくしてから友達伝いでアンディーとマミが付き合っていると聞いた。友達も恋人も同時に失った。

夫が「コーラ下さい」と日本語で言って、コロナビールが出てきたのってなぁんか笑えないギャグ。

夫と日本人が経営している日本食レストランに行って来たのだけど、閑古鳥が鳴いてました。その上、コロナビールを開けてしまって夫のせいじゃないけど少し申し訳ない気分になってしまった。

上のお寿司とお刺し身のコンビネーションを頼んだけど、ネタがスーパーのお寿司みたいでがっくり。お刺し身の切り身がサイコロみたいで日本じゃこんなの出ないよと思った。本当に日本人ですか？

最近は鉄板焼きが主流の中国人経営の日本食レストランの方が人気があるみたい。

もう日本人ってこだわらなくても、アメリカで食べるお寿司はどこも同じだって思い知らされた。

嗚呼〜美味しいお寿司が食べたい。

週末の映画館って混んでいること。チケット買うにも並んで、ポップコーン買うにも並ぶ。この大勢の子供達は一体何の映画を見るのやら。一緒だとなぁんかいやだなぁって思ったり。

どうやら子供達は「スパイキッズ2」と見るらしい。それが分かってほっとする。

並んでいる間、素足にモカシンが何度か目に付いた。よく見ると四十代らしきパパ達のファッションに多かったのが、ポロシャツにカーキの膝までのパンツに素足にモカシン。同じ格好のオジサンが沢山いて驚いたほど。その年代より若いと皆スニーカーなの。ちょっと不思議。

ディズニーランドのカリブの海賊が好きな人は、見たことあるシーンが出てくるので楽しいと思う。

ジョニーデップもカッコイイ。

ポップコーンは追加でパターを沢山入れてもらい、すっげー美味しかった。が、映画を見終わって何時間も経っているのにまだ胃がもたれているよ。

何にもする気になれず、うだうだと家で過ごす。

夫が「まだこの間のこと考えているの？ そんなに落ち込んでもしょうがないじゃん。彼女らはもうそんなこと忘れて生きてんだよ。考えるだけ損だよ。」

まぁー自分さえ良ければって考えている彼女らはそうだろうね。

夫が「あー俺っていいアドバイスしてるぅ」

と自画自賛している。

私にはそのアドバイスさえ、私がまだ立ち直っていないのに、彼女らは平気で生きているなんて許せないと逆に思うのだ。ひねくれていると言えばそれまでだけど、素直にハイそーですかって思える程もう子供じゃないんだよ。

あ”ーー気晴らしに、ホストクラブでも覗いてみるか！
（ちとオヤジっぽい。気晴らしにオネエチャンでも見るかって感じで。でもネットね）

写真を見る限り、myベストショットなのかすっげーカッコイイ男の子ばかりがいるわいるわ。こうゆう男の子にちやほやされて「ドンペリ入れます？」とか聞かれたら、無理してでもほいほい入れちゃいそう。今って上目づかいポーズが男女共通なんだぁねぇ。

次に動画付きのサイトを発見。ここでもベストショットがずらり並んでいる。写真をクリックすると動画に繋がる。ここで写真と動画のギャップを目の当たりにしてがっくりする。動画で見ると美少年って感じより近所のオニイチャンって感じかな。まぁー現実、男も女も本当の美男美女は希だしね。動画の方が話し方とか雰囲気が良く出てて楽しめたし、ある意味、目が覚めたよ。

あーあーもっとイイ男がいないかなぁ。

スポーツクラブはアパートの敷地内にある。住人用なのでタダ。

スポーツクラブに行くと、オジサンが先客にいた。私がランニングマシーンで15分ほど走っている時、オジサンが消えた。

しばらくすると、アパートの事務所の女性とさっきのオジサンが来て、オジサンが故障のクレームをつけてた。隣のランニングマシーンの揺れ防止の下敷きの紙を抜いてた。二人は消えた。

しばらくすると事務所の女性が「こっちのマシーンに移動して」と言って消えた。

走っている途中に止めるのってすごく嫌なんだけど従った。隣のマシーンで走ったら、がたがた揺れがひどくて走れる状態じゃなかったので、また元に戻った。

事務所の女性が戻ってきた。私が「移動したけど、ゆれがひどいから、また戻った」と伝えた。事務所の女性は一言も言わずに私が使っているマシーンにプリントアウトした紙「DO NOT USE」と張り付けてすたすたと無言で立ち去った。

はぁ〜何なの？その態度？ それが住人に向かってする態度？ 私が何したっつーの？

もうマシーンも使えないし、怒り爆発で即行で家に帰って、バイト先の夫に電話した。

バイト先に出た女性、「お待ち下さい」と保留で待った挙げ句、「もう一度お名前を言って下さい」と言ってまた保留、「もう一度お名前」でまた保留、今度繋がったと思ったら、「いらっしゃいませ」と言われた。

「ずーっとさっきから待ってるんですけど」と伝えると、「じゃーメッセージ残す？残すの？残さないの？」とまくしたてる、「なんで態度悪いの？私は長い間待たされたのよ？」「だから、メッセージ残すの？」はぁー「メッセージ残すから、彼の妻だから電話するように言って下さい」

がちゃん！と向こうから切りやがった。

待っても電話が来ないから、義理姉に電話して、夫のバイト先に電話してくれるように頼む。

しばらくして夫から電話がかかってきた。アメリカ人の義理姉がかければ通じるんじゃん。

夫にスポーツクラブでの事務所の女性の態度が悪いから、今すぐ事務所に電話してそのことを伝えて欲しい、あとバイト先の受け付けの態度が悪いから彼女の上司にも伝えておくように言う。言いながら、こうもアメリカ人女性の態度が続けざまに悪すぎて夫に泣きながら訴える。

「アメリカ人の女はビッチ！」

夫が心配して、バイト先から戻って来てくれた。夫は事務所に寄って私が遭った事情を話すと、

その事務所の女性は「あのオジサンにムカついて怒ってただけで、奥さんに対して何でもないの、抜いた紙は説明書でそこに電話しようと思ったの、抜いた後マシーンが揺れるなんて思わなかった」

と夫に言ったそうだ。

夫「だから心配ないよ」なんて呑気に言っている。

私「アタシだから八つ当たりしたんだよ！ そのくらいも分からないの？ 軽く見られてるんだよ！」

夫がバイト先の上司に電話の女性の事を言ったら、彼女は前から態度悪いとクレームがあったから、クビにするかもと言ったそうだ。

しばらく経っても事務所の女性の態度に怒りの収まりがつかづ、夫にもう一度事務所に行って、その女性の上司にも伝えて欲しいとお願いした。夫はしぶしぶ事務所に行って、女性の上司に事の次第を伝えた。

ストレスが溜まって鬱状態に突入。夫が無理矢理テニスに連れて行く。鬱にはスポーツなど体力を発散するのが効くから。だからって今日、なにもテニスすることないじゃん。

とにかく私は軽く見られた。でも、私は許さない、そうゆう奴は。だから、その場で適当に誤って解決なんてさせない。上司に必ず言わなきゃ駄目なんだ。私が大人しく黙っているって思わせないように言わなくちゃ駄目なんだ。夫はそれが分かっていない。

暑中お見舞い申し上げます。

今日は日本並みに湿気があって蒸し蒸ししています。湿気もお肌の為と思えば、我慢出来たりします。

最近、外出する時は日焼け止めNeutrogena Sensitive Skin SPF30だけ塗って、帽子をかぶって終わりです。

眉毛はちゃんと剃ってますが、彦麻呂状態（平安時代って感じ）で描いてません。たまに口紅を塗りますが、ほとんどリップクリームChap Stick ULTRA SPF30を塗るくらいです。

暑くて化粧が溶けちゃう感じです。


以下、秘密メモ（はぁと）

義理姉と、彼女の娘（6）と息子（4）が遊びに来てくれた。ウチは土禁なんだけど、義理姉と娘はすっかり忘れたみたいで靴のままずかずか入ってきた。あらら〜。二人に「靴脱いでね」と言ったら「そうだった」と思い出してくれて脱いでくれた。

息子は覚えていて、脱いだ靴を靴置き場の棚にきちんと置いているでは。かわいい。義理姉と娘は脱いだら脱ぎっぱなしだった。別に、棚に置くことは期待してないからいいんだけどね。脱いでくれさえすれば。

みんなでスゴロクのゲームをする事になり、順番を歳の若い順からということになった。

娘「レイコ叔母さん何歳？」

レイコ「うーん、18歳」（子供だと思って随分サバ読み過ぎ）

娘「18歳って言ったら、ティーンエイジャーだよ。18歳じゃないよー」

レイコ「ハッハッハ・・・（苦笑）」（すぐにばれたか）

義理姉「じゃー、レイコ叔母さんは何歳に見える？」

娘「うーん、30？」(するどい！）

レイコ「よく分かったね。一つ多くて31だよ（苦笑）」

これからは子供に嘘はつけませんな。

夫の眼鏡を作りにモールに行ったけど、検査の予約が必要で結局私の服を買ってしまった。

「すごい安いぃぃ」とギャル系の店で買うつもりも無く見て回っていた。高校生のお小遣いで買えるような＄20位の服ばかり。チープな感じがカワイイよねぇなんて思ったり。

夫が「これセクシーだから試着してみて」

とユニホームに使うメッシュの生地に背番号のように「16」と文字が入っているミニスカートを指差す。スポーツ系のファッション、ブラック系のストリートファッションって感じかな。

お値段、＄10安い。

それに合わせてカットTシャツを二枚。＄5と＄7。着てみました。

「わぁーカワイイ」と最初に思った感想。
「でも30過ぎの女が着て言い訳？」と次に大人の私が思う。

夫に見せたら、「すっごいセクシーでいいよ」と君は店員さんですか？って思うほど誉めちぎる。「今度、親戚で海に行く時に着て行きなよ」と勧める。

私「親戚の中で高校生みたいなの着るのって恥かしくない？ だってみんな私の歳知っているんだよ。」

夫「大丈夫、大丈夫、似合っているから。・・・良かったら夜もそれ着てね」

（おいおい、コスプレかよ）

まっ、安いからいいっか。テニスのウェアーっぽいし、テニスする時に着ようかな。で、お買い上げ。

笑い者になるのか・・・化けられるのか。

朝、夫がバイトに出た後もベットでゴロゴロしていたら、電話が鳴った。そのまま留守電に切り替わったメッセージを聞いてると義理母だった。

「退屈だから遊びに行ってもいい？電話してね。」

一瞬固まる。そのまま受話器を取ること無く見過ごした。聞かなかったことにしようっと。

結局、夕方になって夫が帰宅後に電話をしたら留守電だったのでメッセージを残した。義理母と一緒だと疲れるんだよね。自分のことばかり話して人の話しは聞かないし。実の娘の義理姉も同じ事言ってたし。これじゃ彼氏が出来ないよねぇって。

夕食後、近所の市場に行ってホルモン剤が入ってない牛乳と手作りのクッキーとタピオカプリンを買う。

帰宅後、ベランダで夫と一緒に日曜新聞を読む。7時過ぎてもまだこんなに明るい。そして私はタピオカプリンを食べる。うまぁ〜。

夜の10時ごろに夫と一緒に犬の散歩に出る。草むらの向こうに小さく光る物体が・・・火の玉？鹿の目か？と思ったら蛍だった。風流ですなぁ。

夜風に吹かれながらのんびりと手を繋ぎながら歩く。夏っていいなぁって心底思う。

私「このままずーっと夏だったらいいのに」

夫「ずーっと夏より四季があった方がいいよ」

私「私も四季があった方が好きだよ。日本も四季があるからね。でもここの氷点下の冬を思うとずーっと夏の方がいい」

今までずーっと忙しかったから、無職になったこの夏は私にとって夏休み気分なのだ。

ふとこの文章を読み返すと、自分でも意外なことに気がついた。

この「このままずーっと夏だったらいいのに」って、実は「このままずーっと無職だったらいいのに」の裏返しなのかなって。

アパートにテニスコートがあるので、夫とテニスを始めた。二人とも初心者レベルだけど、何度かやっていく内に上達していくから楽しい。

たまに隣のコートで上手なカップルがしていると私達の下手さが、ちと恥ずかしいかったりする。

夫が私がいる反対方向にボールを返すと私が「誰もいない所に投げないでよ」と言ったりしているから。

夫はやたらとボールがラインINかOUTか異常に聞きまくる。

私がバックハンドで返すと絶対ボールが変な方向へ行くから、バックハンドになりそうになると夫が「動け！右で打て！」と言う。それは後で夫がボールを拾いに行くのが嫌だから。

テニスやっている人には無茶苦茶に見えるだろう。ルールなんてなくて、ただ二人で打ち返しあっているだけだから。

二人で何か新しいことを始めるのは楽しい。

ほぼ毎日、スポーツクラブに通っている。でも、なんだか今日は行きたくない。多分、行かない。

子供がいない専業主婦とは終わりの無い夏休みを毎日過ごしているような感じ。スポーツクラブに行かなければ、一日中家にいることになるだろう。家にいてもエネルギーは消費されない。

薬の副作用、ストレスで一時太ってしまった。いや過去形じゃない、まだデブだ。アメリカ人は私を見て痩せていると言うけれど、この体で日本に帰れば充分デブで通用する。

アメリカ人の義理家族に向かって「私はデブだ」と言ったら場が白けた。夫曰くアメリカ人の前で「私はデブだ」と言うのは充分厭味に聞えるみたいだ。でも、私はデブなんだよ。

私は結婚してからも自分の体型を保つことで、自分自身に保険をかけていた。もしも夫と離婚や不幸で先立たれてしまっても、いつでも恋愛市場に自分が戻れる体であるが為に。そうゆう事を常に心の片隅で思っている計算高い女。

自分が醜くなることで、自分自身を透明人間にしたくない。夫以外の男性からも女として見られたい、優しくされたい。だから努力する。もとの体型に戻るように。